井上萬ニ
井上萬二(いのうえまんじ 1929年3月24日 - )は日本の陶芸家。1995年に人間国宝に認定された。
日本工芸会参与、有田陶芸協会長。
佐賀県西松浦郡有田町出身。
生家は窯元であったが軍人を志し、15歳で海軍飛行予科練習生となった。
翌1945年に復員し、父親の勧めで酒井田柿右衛門|の元で働き始める。
修行7年目の1952年頃に奥川忠右衛門の作品に衝撃を受け、門下生となり白磁や轆轤の技法を学んだ。
1958年に酒井田柿右衛門窯を退社し、県立有田窯業試験場の技官として勤務を始める。その傍らで独自の意匠や釉薬の研究に励んだ。1968年、第15回日本伝統工芸展で初入選を果たす。
1977年に全国伝統的工芸品展通産大臣賞、1987年には第34回日本伝統工芸展で文部大臣賞を受賞した。
1995年5月31日に重要無形文化財「白磁」保持者に認定、1997年紫綬褒章を受章。